Yu-Run記

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【JUMP】1/16・ワールドカップ女子第4戦、高梨選手優勝!

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【JUMP】1/16・ワールドカップ女子第4戦、高梨選手優勝!
2016年1月16日(土)、北海道札幌市中央区・宮の森シャンツェ(ジャンプ場)で開催のFISスキージャンプワールドカップ(W杯)女子第4戦を観戦。ジャンプ選手全員の応援をしました。
注目はもちろん高梨沙羅選手。優勝するかどうかというより、どんなジャンプで勝つのか…という域なのが末恐ろしいところ。
ゲートは15番。先週開催の国内大会(雪印メグミルク杯…1本目11番、2本目13番、HBCカップ…3本すべて13番)よりゲートが上。序盤はゆるやかな向かい風を受け、飛距離を伸ばす選手が多く、エマ・クリネツ選手(スロベニア)が93.0mを飛んでトップ。このあと向かい風があまり吹かない中、距離を伸ばしきれず、K点(90m)を大きく超えるジャンプは見られず、W杯ランク2位で昨シーズンのW杯総合優勝のダニエラ・イラシコシュトルツ選手(オーストリア)も93.0mで高梨選手を残し、2位。高梨選手はコーチリクエストでゲートを2段下げ、国内大会で飛び慣れた13番ゲートからスタート。ゆるやかな向かい風も味方し、97.0mの大ジャンプ。テレマークも決まり、5人の飛型審判員は18.0~19.0点の高得点。2位に14点。飛距離にして7mの大差をつけて1本目トップ。7m差はラージヒルなら決してセーフティなリードとは言えませんが、ノーマルヒルだと今の高梨選手の状態ならほぼ勝負ありの状況。
2本目。ゲートは1本目と同じ15番ゲート。時折ゆるやかながら追い風になり、大ジャンプの選手は現れず。残り3人。1本目3位のイラシコシュトルツ選手は91.5mを飛んでトップに立ち、表彰台を確定。1本目2位のクリネツ選手はゆるやかな向かい風をとらえて95.0mの大ジャンプ。イラシコシュトルツ選手を抜き、この時点でトップ。2位以内を確定。W杯では2013-14シーズンで5位が最高順位なので、初の表彰台。高梨選手より2つ年下の17歳なので、この先、高梨選手を脅かす存在になるかもしれません。
そしてラスト、高梨選手は1本目同様、コーチリクエストでゲートを2つ下げ、13番ゲートからスタートし、ゆるやかな向かい風を受け、1本目を上回る98.0mを飛び、2位に24.3点(飛距離で約12m)の大差をつけて文句なしの優勝。2本とも向かい風に恵まれたとはいえ、ゲートを2つ下げたにもかかわらず、飛距離は2本ともトップには圧巻。それでも、海外の選手は高梨選手のジャンプを研究し、高梨選手の飛び方を真似て、追い付く努力をしています。スキージャンプは突然、覚醒する選手が出てくる世界なので、この日は2位以下に大差をつけても、高梨選手に肩を並べ、追い越す選手が現れないとも言えません。それでも、高梨選手にはまずは自分のジャンプを追及して、磨きをかける…これさえやっていけば、急に低迷することはないでしょう。この日は2本ともテレマークをしっかり決めて、飛型点が18.0~19.5点と高得点。昨シーズンまでだと飛距離を伸ばしても、テレマークを決めきれず、昨シーズンはイラシコシュトルツ選手より順位が下になることも多く、3季連続のW杯総合優勝を逃してしまいましたが、テレマークを安定して決めれられる状況であれば、風の状況の有利不利がない限り、今はほぼ高梨選手が優勝できると言っていいですね。
ただし、これが世界選手権やオリンピックになれば話は別。それでもいかに自分の競技に集中できるか…これを今からしっかり意識づけしていければ、大舞台でも自分のパフォーマンスを出せると思っています。
本当に恐るべし、高梨選手ですね。

◆FISスキージャンプワールドカップ(W杯)女子第4戦(上位3位まで及び日本選手全員)
(2016.1.16開催、会場:宮の森ジャンプ競技場(ノーマルヒル、ヒルサイズ100m))
1位高梨沙羅(クラレ)265.6点(97.0m,98.0m)
2位エマ・クリネツ(スロベニア)241.3点(93.0m,95.0m)
3位ダニエラ・イラシコシュトルツ(オーストリア)234.5点(93.0m,91.5m)
10位伊藤有希(土屋ホーム)214.2点(87.5m,88.5m)
16位勢藤優花(北海道メディカルスポーツ専門学校)203.6点(93.5m,81.5m)
17位岩渕香里(長野県・松本大学)201.3点(86.0m,85.0m)
31位渡邉陽(札幌日大高)90.4点(83.5m)
34位竹田歩佳(デンソー北海道)85.2点(80.0m)
38位岩佐明香(日大)79.0点(76.5m)
(※敬称略)