【マラソン】防府読売マラソンで証明…終盤重視の走りの重要性

2016年12月18日開催・第47回防府読売マラソンに出場し、2時間52分31秒で完走(403位)しましたが、そのレースで以下の3つの走りを達成しています。

(1)35～40㎞の5㎞ラップが20分30秒(キロ4分06秒ペース)以内(20分27秒)
(2)40㎞からの残り2.195㎞のラップが8分59秒(キロ4分06秒ペース)以内(8分53秒)
(3)ネガティブスプリット(前半のハーフタイムより後半のハーフタイムが速い)

大半のランナーが35km以降失速しており、サブスリー(3時間切り)ランナーでもこの3つの走りをされている方はかなり少ないので、防府読売マラソンの男性完走者(2113人)のうち何人達成しているかを調べてみました。

(1)35～40㎞の5㎞ラップが20分30秒以内
2時間10分00秒～2時間29分59秒(該当者28人)…達成者28人(100.0%)
2時間30分00秒～2時間34分59秒(該当者29人)…達成者28人(96.6%)
2時間35分00秒～2時間39分59秒(該当者55人)…達成者43人(78.2%)
2時間40分00秒～2時間44分59秒(該当者87人)…達成者45人(51.7%)
2時間45分00秒～2時間49分59秒(該当者134人)…達成者44人(32.8%)
2時間50分00秒～2時間54分59秒(該当者148人)…達成者10人(6.8%)
2時間55分00秒～2時間59分59秒(該当者218人)…達成者1人(0.5%)
3時間00分00秒～3時間04分59秒(該当者119人)…達成者0人(0.0%)

2時間10分00秒～2時間46分59秒(該当者255人)…達成者174人(68.2%)
2時間47分00秒～2時間59分59秒(該当者444人)…達成者25人(5.6%)

サブスリー(2時間59分59秒以内)(該当者699人)…達成者199人(28.5%)
(完走者全員からみた達成率9.4%)

(2)ラスト2.195kmが8分59秒以内
2時間10分00秒～2時間29分59秒(該当者28人)…達成者28人(100.0%)
2時間30分00秒～2時間34分59秒(該当者29人)…達成者26人(89.7%)
2時間35分00秒～2時間39分59秒(該当者55人)…達成者39人(70.9%)
2時間40分00秒～2時間44分59秒(該当者87人)…達成者47人(54.0%)
2時間45分00秒～2時間49分59秒(該当者134人)…達成者44人(32.8%)
2時間50分00秒～2時間54分59秒(該当者148人)…達成者20人(13.5%)
2時間55分00秒～2時間59分59秒(該当者218人)…達成者16人(8.3%)
3時間00分00秒～3時間04分59秒(該当者119人)…達成者3人(2.5%)
3時間05分00秒以上(該当者1295人)…達成者4人(0.3%)

2時間10分00秒～2時間46分59秒(該当者255人)…達成者169人(66.3%)
2時間47分00秒～2時間59分59秒(該当者444人)…達成者66人(14.9%)

サブスリー(2時間59分59秒以内)(該当者699人)…達成者235人(33.6%)
(完走者全員からみた達成率11.2%)

(3)ネガティブスプリット
2時間10分00秒～2時間29分59秒(該当者28人)…達成者1人(3.6%)
2時間30分00秒～2時間34分59秒(該当者29人)…達成者2人(6.9%)
2時間35分00秒～2時間39分59秒(該当者55人)…達成者2人(3.6%)
2時間40分00秒～2時間44分59秒(該当者87人)…達成者6人(6.9%)
2時間45分00秒～2時間49分59秒(該当者134人)…達成者10人(7.5%)
2時間50分00秒～2時間54分59秒(該当者148人)…達成者7人(4.7%)
2時間55分00秒～2時間59分59秒(該当者218人)…達成者17人(7.8%)
3時間00分00秒～3時間04分59秒(該当者119人)…達成者6人(5.0%)

サブスリー(2時間59分59秒以内)(該当者699人)…達成者45人(6.4%)

なお、フルマラソンをキロ4分06秒でイーブンペースでいけばちょうど2時間53分00秒ということで、2時間53分以内で完走したランナーは421人。なのに(1)(2)の達成者は199人、235人とほぼ半減。そしてサブスリーのネガティブスプリット達成者はわずか45人。なお、2時間30分切りのランナー28人で、達成者はわずか1人ですが、その1人が優勝の橋本崚選手(GMOアスリーツ所属、青山学院大卒)で、タイムは2時間11分20秒、前半1時間05分58秒、後半1時間05分22秒です(3位の川内優輝選手(埼玉県庁所属)はタイム2時間12分45秒、前半1時間05分57秒、後半1時間06分48秒)。
私の持論として、レース出場におけるタイムを速くする走り方は終盤までペースをなるべく落とさないようにする…それは30kmまでは「頑張らない走り」をして、終盤に頑張ってそれまでのペースを維持することが大切だと思っています。逆に前半気持ちよく飛ばして走れば、終盤のペースダウンはそれまで飛ばした分より大きいことが多いでしょう。もちろん粘り切れることがあるかもしれません。しかし、確実性からすれば、30kmまで頑張らない走りの方が失敗の少ない走りができますね。
そのことを今回のレースでも証明できたのではないか、と思っています。中間地点は663位。そこから260人抜き(中間地点からは1人も抜かれていません(唯一、30km地点手前で抜いたランナー1人に30km過ぎで抜き返され、先着を許しました)、403位でフィニッシュ。とにかくペースを上げたのではなく、イーブンペースでいっての260人抜きです。
私の場合、今回の防府ではずっとキロ4分05秒ペースでも、心拍数は10km155→20km160→30km165→35km170→フィニッシュ175と上がっていくわけですから、最初で飛ばしていったら、フィニッシュまでそのペースで持つわけがない、ということですね。
来年2月5日開催の別府大分毎日マラソンでは走り方は防府と同じパターンでいき、あとはキロ4分02秒ペース(イーブンでいけば2時間50分11秒)でいけるよう底上げしていきたいですね。