Yu-Run記

郵趣(切手・風景印など)とランニング・マラソンのブログです

【風景印】広川郵便局

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2018年11月5日付の広川郵便局風景印を郵頼で入手しました。

◆広川郵便局(ひろかわ)
・住所:〒643-0071和歌山県有田郡広川町広1524
・図案説明:広村堤防(三段構え)、広八幡神社楼門
・使用開始日:1995年(平成7年)12月1日
※使用切手:[上から1枚目]「稲むらの火」の逸話に登場する広村(ひろむら)堤防(津波防災の日制定切手、2015.11.5発行)、[上から2、3枚目]稲むらの火(2、1)(世界津波の日制定切手、2016.11.4発行)、[上から4枚目]小泉八雲(第2次文化人切手、2004.11.4発行)
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11月5日が国連制定「世界津波の日」ということで、2015年発行「津波防災の日」切手、2016年発行「世界津波の日」切手に広村堤防を描いた広川郵便局風景印を11月5日付で郵頼で集印。
11月5日は「津波防災の日」「世界津波の日」ですが、「津波防災の日」は2011年3月11日発生・東日本大震災で太平洋沿海に大津波が襲い、多くの人命が失ったことにより、同年6月24日に「津波対策の推進に関する法律」制定。その中で毎年11月5日を「津波防災の日」と決められたもの。「世界津津の日」は日本から国連に毎年11月5日を「世界津波の日」と提案し、2015年12月22日決議で採択されたもの。
11月5日というのは、安政元年11月5日、安政南海地震発生で和歌山県に大津波発生。広村(ひろむら(現・広川町))の村人が稲むらに火をつけて避難誘導させ、多くの村民の命を守った逸話に由来。
そして「稲むらの火」が広まったのは小泉八雲がラフカディオ・ハーンの名前のときに書いた「A Living God」(生き神様)で、広川町の隣町・湯浅町出身の小学校教諭(当時)・中井常蔵が昭和9年、文部省の新教材公募にハーンの作品をもとに著した「燃ゆる稲むら」を応募し入選。昭和12年から10年間、小学校の国語教科書(国定国語読本(国語教科書))に「稲むらの火」として採択されたことによるもの。ということで、小泉八雲切手にも風景印押印。
「津波」の言葉も「A Living God」の中で巨大の波のことを「Tsunami」と紹介したのが始まりと言われています。
なお、実話では稲むらに火をつけた理由は、物語では村人に津波襲来を知らせるためとなっていますが、実際は漂流者に安全な場所を知らせるためとのこと。
また安政南海地震が発生したのは、安政元年11月5日ですが、新暦だと1854年12月24日です。
風景印に描かれている広村堤防は、広村(ひろむら(現・広川町))に造られた大堤防。広村出身の醤油醸造業・濱ロ梧陵(七代目濱口儀兵衛(初代濱口儀兵衛はヤマサ醤油の前身・廣屋儀兵衛商店を創業))が私費を投じて安政南海地震翌年の安政2年(1855年)から4年近くの期間で高さ約5m、根幅約20m、延長約600mの三段構えの大防波堤を建設。風景印には大津波をイメージする波も描かれています。
2018年1月、JR湯浅駅に寄った際、湯浅駅前に広川町・稲むらの火ガイドマップが設置され、稲むらの火関連の場所の位置が表示されていました(湯浅駅の位置(現在地)は写真右上)。湯浅駅は湯浅町にありますが、湯浅駅の南約250mは広川町。広川町役場は湯浅駅から1km足らずの近さで、湯浅町役場より近く、広川町には湯浅駅の隣に「広川ビーチ駅」がありますが、広川町市街地の最寄り駅は湯浅駅ということで、湯浅駅前に湯浅町だけでなく広川町の観光案内も設置されています。
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風景印/広川郵便局