Yu-Run記

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【特殊ポスト】高砂郵便局前・尉と姥ポスト

特殊ポスト・高砂郵便局前・尉と姥ポスト
兵庫県高砂市・高砂郵便局前に設置の「尉(じょう)と姥(うば)」ポストを撮影しました。(2019年10月5日撮影、写真6枚掲載)


■特殊ポストデータ
・名称:「尉と姥」ポスト
・場所:兵庫県高砂市・高砂郵便局前
・所在地:〒676-0005兵庫県高砂市荒井町御旅2丁目6-15
・取集郵便局:高砂郵便局(〒676-8799)

特殊ポスト・高砂郵便局前・尉と姥ポスト

特殊ポスト・高砂郵便局前・尉と姥ポスト

特殊ポスト・高砂郵便局前・尉と姥ポスト

特殊ポスト・高砂郵便局前・尉と姥ポスト

特殊ポスト・高砂郵便局前・尉と姥ポスト

「尉と姥」台座に以下の解説がありました。
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これは、高砂神社の境内に、ある日、一夜のうちにして、1本の根から雌雄の幹が左右に分かれた松が生えたのです。人々は、これを神木霊松として称していたところ、この松から、尉と姥が現われ、「われわれは、イザナギ、イザナミの2神である。今より神霊をこの木に宿し、世に夫婦の道を示さん」と告げられました。
それ以後、人々はこの松を「相生の霊松」と呼ぶとともに、この2神を「尉と姥」としておまつりし、めでたい象徴として結婚式にはなくてならないものとなりました。
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とあります。
また能の「高砂」では、肥後国・阿蘇神社の神主・友成が都見物途中、播州高砂の松を見るため、高砂の浦に立ち寄ったところ、松の木陰を掃き清める熊手とほうきを持った老夫婦がおり、高砂の松はどれか、そして高砂の松と(摂津)住吉の松は離れているのに「相生の松」と呼ぶのはなぜかと尋ねたところ、高砂の松を教えるとともに、相生の松は夫婦のようなもので、相通じれば離れていても心が通い合うと答え、友成が老夫婦に出身を尋ねたところ、姥は高砂、尉は住吉の者で、高砂と住吉の「相生の松」の精ですと答え、住吉で待っていると伝えたところで沖へ姿を消し、友成が高砂の浦から舟で住吉へ渡ると、住吉明神が現れ、神々しく颯爽と舞い、悪魔を払いのけ、君民の長寿を寿ぎ、平安な世を祝福する…というストーリーです。
つまり、高砂の松と住吉(住之江)の松を合わせて「相生の松」ということがわかりました。で、後日掲載予定の集印した高砂郵便局風景印に高砂神社「相生の松」が描かれており、浮世絵シリーズ切手第4集「六十余州名所図会 摂津住よし出見のはま」切手を用意していなかったのは予習不足でかなり残念。
そして、昭和41年用年賀葉書(料額印面4円、1965.11.10発行)の意匠が「高砂」。描かれているのは相生の松、熊手を持った尉とほうきを持った姥…「尉と姥」でした。ステーショナリーそのものに「高砂」があったとは知りませんでした。これまた予習不足。
特殊ポスト1つ調べるだけで、またいろんなことを知ることができました。また高砂郵便局へ訪局してこれら切手類に風景印集印…「リベンジ集印」せねば。


特殊ポスト/高砂郵便局前・尉と姥ポスト