2020年1月26日開催・大阪ハーフマラソン出場で1月24日夜に関西入り。1月25日は奈良県・京都府郵便局回り。訪局1局目・桜井郵便局へ寄った前後での桜井市観光・その1です。
◆白山神社(萬葉集發燿讃仰碑)(桜井市黒崎)(朝倉郵便局風景印)
朝倉郵便局風景印に描かれている。「萬葉集發燿讃仰碑」(まんようしゅうはつようさんぎょうひ)を撮影。そしてその碑のそばに雄略天皇(ゆうりゃくてんのう、第21代天皇)が詠んだ歌の碑もありました。
雄略天皇御製
籠(こ)もよ美籠(みこ)もちふ串(くし)もよ
美(み)ふ串(くし)もちこの岳(おか)に菜摘(なつ)ます
子(こ)家(いえ)告(の)らせ名(な)のらさね
そらみつ倭(やまと)の国(くに)はおしなべて
吾(われ)こそをれ敷(し)きなべて
吾(われ)こそませ我(われ)をこそ背(せ)とは
告(の)らめ家(いえ)をも名(な)をも
保田與重郎謹書
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歌の解釈:
籠も良い籠を持ち、へら(掘串)もよいへらを持って、
この春の岳で菜をお摘みになっている娘さん。
あなたの家はどこかききたい。さあ言いなさいよ。
この天が下の大和の国は私が押し並べており、
私が統べ治めているのだよ。
さあ、あなたも私に教えて下さい。
あなたの家も名も。
(桜井市サイト「万葉歌碑-歌碑の紹介」より)
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万葉集の歌の最初がこの雄略天皇の歌から始まり、歌がこの場所で歌われたことにちなむ碑とのこと。なお、保田與重郎(1910年生-1981年没)は文人、桜井市(出生時は桜井町)生まれ。万葉集について「萬葉集の精神」(1942年刊行)を執筆しています。現在の元号「令和」が万葉集の歌から引用されていますが、朝倉郵便局風景印は文句なしの万葉集関連風景印です。
朝倉郵便局局舎も撮影しました。
朝倉郵便局風景印は使用初日印を郵頼にて集印。下記ページで掲載しております。
風景印/朝倉郵便局(2015.7.1押印・初日印)
https://yu-runki.hatenablog.jp/entry/13928522
◆三輪坐恵比須神社(桜井市三輪)
三輪郵便局のすぐ東、三輪坐恵比須神社で「初市」(三輪の初えびす)が2月6日(本祭)に行われ、後述の大神神社で2月5日に行われる「ト定祭(ぼくじょうさい)」で決められたその年の素麺(そうめん)の卸値を報告する「三輪素麺初市相場奉告祭」も行われるそうです。
三輪郵便局局舎も撮影しました。
◆三輪遺跡
大神神社へ向かう途中、三輪遺跡の解説を見つけ、撮影。
◆大神神社(三輪明神)(桜井市三輪)
三輪郵便局風景印に描かれている三ツ鳥居がある大神神社へ。大神神社サイトによると、拝殿後方の三輪山がご神体としているため、本殿はなく、拝殿を通して三輪山を拝するとのこと。
重要文化財の拝殿(旧・三輪郵便局風景印)を撮影。風景印に描かれている三ツ鳥居(重要文化財)は拝殿の奥にあり、見ることはできず(三ツ鳥居の拝観は基本予約が必要。そして撮影不可)。
◆三輪そうめん(三輪郵便局風景印)
「三輪」と言ったらやはり「そうめん(素麺)」。そうめん製造の工場やそうめん店が三輪地区のあちこちにあり、のぼりをたくさん見かけました。
そうめんを描いた風景印を調べたところ、三輪郵便局のほか、
三重県・四日市大矢知郵便局(四日市市)
徳島県・半田郵便局(美馬郡つるぎ町)
香川県・池田郵便局(小豆郡小豆島町)
愛媛県・下大野郵便局(北宇和郡鬼北町)
鹿児島県・開聞郵便局(指宿市)
意外と三輪郵便局を含め6局もありました。現在は使用していませんが、2019年9月9日まで使用していた氏家郵便局(埼玉県さくら市)風景印に描かれている「将軍地蔵」の別名が「そうめん地蔵」です。
その2につづく。
観光/桜井市観光・その2
https://yu-runki.hatenablog.jp/entry/202002052200