Yu-Run記

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【札幌】日ハム新球場建設問題…北大構内建設は「都市機能麻痺」

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プロ野球・北海道日本ハムの新球場建設構想のニュースが伝わり、その候補地のひとつに札幌駅北側の北海道大学(北大)キャンパスが含まれています。単純にいえば観客の利便性が高まるので、観客増につながる…と言えまするが、結論からして北大キャンパスの建設は都市機能を麻痺させるため「非現実的」であり、絶対反対です。
その最大な要因は、現状のJR北海道の鉄道輸送力では観客を輸送することが実質的に不可能であること。札幌駅に多くの野球観戦客が利用することになれば、ホームに多くの乗客でごったがえすこと予想されます。通常の列車運行でも、190万都市でありながら、普通列車が1編成6両、時間帯によってわずか3両編成で、その車両では激混みになり、乗客の乗り降りで運行時刻が遅延されることもあります。そして、悪天候や特急の遅延等により普通・快速列車の運行も遅延されることがある中で、わずかの時間帯で1万人前後の乗客が札幌駅に集中することになれば、駅機能として麻痺することになることは想像に難くありません。
そのことにより、札幌圏の通勤・通学客の輸送、道内都市との都市間輸送、そして新千歳空港からの道外・海外からの旅行客輸送にも大きく影響を与え、予定どおり行動できないJR利用客が多く出てくる可能性が大です。
北海道日本ハムが新球場建設を本気で考えるのであれば、観客の輸送をどうするかもしっかり検証したうえで、検討していただきたいです。
そのことを抜きに新球場建設の話をするのは、単に札幌ドームの使用料が高いので、値下げ交渉の駆け引きとして出したとしか思えず、日ハム観戦を楽しみにしているファンを振り回す行為で、とても納得がいきません。
もちろん、札幌ドームがプレーヤー、観客とも最良の球場というわけでないことは事実であるにしても「身の丈」でやっていくことが一番だと思いまず。今あるところから改善できるところを改善する方向でいっていただきたいです。
新球場建設の話が出るのも、大谷翔平選手が将来、メジャー移籍が予想され、移籍に伴うポスティングでの収入もアテにしているフシがあったりするので、非常にイヤラシイ部分も感じます。
そして、JR北海道としても北大構内に新球場を建設されると、観客を安全に、そして定時に輸送することが「できない」(「困難」ではなく「100%不可能」)ので、北大キャンパス内の新球場建設はしないでほしい、と要望するのが公共交通機関を担う会社として当然の行動であり、責務です。それが言えないようでは、JR北海道は「身の丈」のことを把握していないと言えるでしょう。新球場建設におけるJR北海道の今後の動きにもぜひ注目してみてください。
なお、建設予定地が札幌駅だけでなく、どのJR駅であっても、JR輸送が通常に行えないことにより都市機能が麻痺するため、JR駅そばは候補地から除外すべきです。
(写真は札幌市地下鉄東豊線・ファイターズラッピング車両(2015年3月27日撮影))