Yu-Run記

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【日ハム新球場】北広島移転で「帰宅難民」大量発生必至!

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北海道日本ハムファイターズが新球場候補地を北広島市のきたひろしま総合運動公園に決定した件で、もし新球場が同公園に建設された場合、「帰宅難民」が大量発生すると断言いたします。
これはJR北海道のスタンスとして積極的に新球場の観客をJRで受け入れるということではないため、現状での列車増発対応はごくわずか。よって輸送力はほんの限定的(せいぜい1時間あたり多くても2~3千人)。しかし、JR北広島駅に多くの観客が殺到し、ホームは溢れ、快速エアポートに乗り切れない観客が多数。このあと新札幌駅、札幌駅などでの乗降時間が相当要し、そのことにより大幅な遅延は確実。それがほかの列車、特急や貨物にも影響を及ぼし、結果的に道央圏のJRダイヤは大幅に乱れること必至。特に日曜夕方は新千歳空港発着の飛行機利用で新千歳~札幌方面のJR利用者で相当な混雑する状況で、デーゲーム試合終了後のJR輸送について、既設列車の空きスペースがさらに少なくなっているため、「帰宅難民」が相当数発生することは想像に難くない。
新球場から札幌方面のシャトルバス運賃について、北広島市から札幌市に入った場合、通常、金額が跳ね上がる計算になる。現状でも、北広島駅~福住駅(地下鉄東西線)の中央バス運賃は520円(所要時間45分)、北広島駅~大谷地駅(地下鉄東西線)の運賃は390円(所要時間30分)。JRだと北広島駅~新札幌駅だと260円、新駅ができた場合、新駅~新札幌駅は220円(札幌駅からだと北広島駅、新駅ともJRは450円)。どう考えても札幌市民がわざわざ高い運賃のシャトルバスを利用して移動するよりは、安いJRを利用する、それも通常なら所要時間は圧倒的にJRの方が短いのならなおさら、ということになる。
そもそもシャトルバス運行も実際に運行できる車両数、バス運転手についてどれだけ対応できるのか非常に疑問。ただでさえ、バス会社の経営は厳しいものがあり、運転手も最小限しか雇用していないのが現状。さらになり手不足の影響で、運行ダイヤ本数が削減の路線もあるくらいである。シャトルバスの運行時間のことも考慮すれば、とても十分な運行台数を確保できるとも思えない。
何度も言いますが、こういう大型施設を建設する前提として交通アクセス的に可能であることが第一である。それを実質的に全く考慮せずに、今回の候補地決定は計画自体「破綻」していると言わざるを得ない。日ハム球団は「野球」のための新球場建設と言っているが、それは「北海道のことを考えていない」の裏返しである。北海道民はこの実態をしっかり認識し、毅然とこの計画には無理があるということで、計画撤回を声を大にして言っていく必要がある。それができなければ、繰り返しになりますが、北海道にとって負の遺産を遺すことになる。結局、観客が多く入らない→収支赤字→日ハム球場経営撤退→別会社が買収→北海道外に本拠地移転…なんてことになる可能性だってあります。
今後、もっと具体的に交通アクセスの問題点、特にJRの輸送力の状況をこの場で出し、よってこの計画自体は白紙にすべき、と訴えていきます。
(写真は2014年3月28日、札幌ドームで北海道日本ハムの試合観戦時(シーズン開幕戦で、試合終了は23:17(写真撮影は23:34))のもの)