Yu-Run記

郵趣(切手・風景印など)とランニング・マラソンのブログです

【JUMP】1/14宮の森・W杯女子ジャンプ、伊藤有希選手初優勝!

イメージ 1

2017年1月14日、宮の森シャンツェにてノルディックスキーのFISワールドカップの女子ジャンプレディース2016-2017シーズン第7戦が行われ、伊藤有希選手が念願の初優勝!高梨選手は2位に入り、日本人選手のワンツーでした。
イメージ 2

1位 伊藤有希(日本/土屋ホーム)254.3点(95.0m,96.0m)
2位 高梨沙羅(日本/クラレ)242.1点(93.0m,92.0m)
3位 LUNDBY Maren(ノルウェー)236.9点(94.5m,90.5m)

12位 勢藤有香(日本/北海道メディカルスポーツ専門学校)208.2点(82.5m,88.0m)
19位 岩渕香里(日本/北野建設)195.9点(81.5m,81.0m)
29位 岩佐明香(日本/日大)178.3点(76.5m,84.0m)
37位 茂野美咲(日本/CHINTAI)79.4点(73.0m)
40位 大井栞(日本/札幌日大高)70.9点(68.0m)
(敬称略、上位3人とそれ以外の日本人選手の成績を掲載)

試技では高梨選手が100.5mと宮の森における女子ワールドカップのヒルレコード(99.5m)を超える大ジャンプでトップの飛距離。伊藤選手も97mで飛距離2番手と2人とも優勝を狙える状況。
そして1本目。ラスト2人目の伊藤選手が弱いながらも追い風と不利の中でも95mまで伸ばし、高梨選手を残して2番手のルンビー選手(ノルウェー)より4.9点差(ほぼ2.5m差相当(飛距離点では1m=2.0点))でトップ。
高梨選手は同じく弱い追い風の中、いつもの鋭く伸びるジャンプではなく、K点(90m)を少し超える93mにとどまり、4.5点差の2位。テレマークも完璧には決められず、飛計点で伊藤選手より2点低い状況。それでも十分に逆転可能な点差。
2本目はおおむね弱い向かい風となり、1本目の上位5人はゲートを1段(50cm)下でのスタート。1本目2位の高梨選手が伊藤選手より先に飛び、90m以上飛べばトップになる状況で、92mを飛び伊藤選手を残してトップに立つも、伊藤選手にプレッシャーをかける飛距離まで伸ばすことができず。
ラスト伊藤選手は90m以上飛べばワールドカップ初優勝をかけたプレッシャーがかかる場面で、この日の最長不倒となる96m。テレマークもしっかり決め、高梨選手に12.2点差(6m差相当)の大差をつけて文句なしの優勝!
イメージ 3

イメージ 4

高梨選手が大倉山で140m以上の大ジャンプを飛ぶなど「スーパー中学生」と騒がれていましたが、2つ年上の伊藤選手はちょうど10年前の2007年、小学6年時に同じ宮の森で行われたコンチネンタルカップ(ワールドカップより1つカテゴリーの低い大会)で3位に入って脚光を浴び(この瞬間も見ています!)、最初に「スーパー中学生」と言われた存在。高梨選手もここまでワールドカップ49勝という偉業を成し遂げていますが、伊藤選手が先に活躍していたからこそいろいろと見習い、伊藤選手を超えてここまで成長してきたわけで、伊藤選手がいなければここまでの活躍はなかったでしょう。
そして伊藤選手はここまでワールドカップで2位6回と優勝まであと一歩の場面が何度もありながら、その6度すべてで優勝は高梨選手と「高い壁」に阻まれてきましたが、この日は2本とも高梨選手を飛距離、飛計点とも上回る完勝。やっと殻をぶち破りました。その瞬間、私も思わず涙が出てしまいました。
これで伊藤選手も「勝ち方」を覚えたと思いますので、ワールドカップで何度も優勝できるでしょう。そして高梨選手もこれで遠慮なく純粋に伊藤選手と争うことができるでしょう。そういうライバル関係があってこそ、お互いに技術、精神面とも向上できると思っています。今年の世界選手権、そして来年・2018年の平昌冬季五輪に向けて明るい兆しが見えてきたと言っていいですね。
高梨選手のワールドカップ50勝達成は明日以降にお預け。ぜひ高梨選手にも宮の森で会心のジャンプをしてほしいですね!